長原の牛

公開日 2009年04月01日

長原の稲荷崎(現在の下の端)に夜八つ時(午前二時ごろ)になると広島の鍋川を下って、干汐に牛が通るのを里人たちが見たそうです。

当時村の伍長がその権力を悪用して、牛の遊ぶ附近の松を切り、大坂から九州へ通う舟の床板や楫(かじ)にしていました。

長原の牛

その仕事をしていると必ず牛が出てきて、その仕事場の周りをぐるぐると回り、仕事の邪魔をしました。

ある時長原から出た船が、淡路の沼島(ぬしま)の土生(はぶ)と言うところで暴風のために打ちあがり、その作業をしていると長原の稲荷崎で毎夜牛がきて鳴いていたと言い伝えられています。

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