町指定有形文化財 豊中開基碑(とよなかかいきひ)

公開日 2015年01月07日

 松茂町域の大部分は、戦国時代から江戸時代にかけて、先人が旧吉野川流域の湿地を干拓した新田でした。そのため町内には干拓に関する文化財が数多く残されており、その中でも代表的なものに豊中・豊岡・豊久地区の新田開発に関する記念碑が挙げられます。
 豊中開基碑には、大阪の商人・袋屋作次郎が干拓に失敗した萱野(かやの)を、享和元年(1801年)に豊成(とよなり)家以下6軒の入植者が協力して干拓し、文政12年(1829年)に完成した様子が記されています。

 

 
年代

明治7年(1875年)8月建立

所在地 豊中荒神社境内
所有者 豊中荒神社氏子中
指定年月日 昭和53年9月9日
散策ガイド
  • 呑海寺―(空港滑走路の南側を歩いて)―豊中開基碑 約80分(4.4km)
  • 豊中開基碑―(県道古川・長原港線を歩いて)―豊岡開拓碑 約20分(1.2km)
近隣の見どころ ◆住吉新田常夜燈(海上自衛隊徳島航空基地の南側にあります)
 天明7年(1787年)に干拓に成功した鴻池(こうのいけ)新田(のちに「住吉新田」と名を改める)は、昭和13年(1938年)にはじまった旧海軍の基地建設により、その面影をまったくとどめていません。住吉神社に残る常夜燈は、「天明七丁未年」の銘があり、江戸時代の新田の名残をとどめる貴重な資料です。