町指定無形民俗文化財 若宮神社の船壇尻と練り(わかみやじんじゃのふなだんじりとねり)

公開日 2016年01月01日

 海とともに生活を築き上げてきた漁師町「長原」にとって、船はふるさとの歴史・文化を語るうえでも欠かすことのできない存在です。
 長原若宮神社の秋祭りで氏子たちが曳き回す「船だんじり」は長さ5.6メートル、幅2.0メートル、高さ3.2メートルの船の形をしたもので、海と縁の深い長原ならではのものであり、お練りや御輿などの関連する芸能・祭祀とともに松茂町無形民俗文化財に指定されています。言い伝えによると、この「船だんじり」は、明治の初期に豊漁と漁の安全を祈願してはじめられたとされ、現在使われているだんじりは戦後に作られた2代目のものです。だんじりが船の形をしているのは県内でも珍しく、まさに長原の暮らしが海とともにあったことを示す、郷土色豊かな無形文化財といえます。

 

 
所在地 長原若宮神社
保存団体 長原若宮神社氏子中
指定年月日 昭和61年3月25日
散策ガイド
  • 長原若宮神社―(県道長原港線を歩いて)―豊久開基碑 約60分(3.8km)
近隣の見どころ ◆笹木野春日神社(松茂中学校の西側にあります)
 天児屋根命(あまのこやねのみこと)などを祀る旧郷社で、万治年間(1658年〜1661年)に創建されました。勤番所に保存されていた、江戸時代から明治・大正時代にいたる古文書・古記録3737点は、「笹木野春日神社文書」として利用されており、下板地方の歴史研究の発展に大きく寄与しています。

 

若宮神社の船壇尻と練り(わかみやじんじゃのふなだんじりとねり

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