公開日 2016年01月01日
毎年、8月23日に、中喜来の呑海寺(どんかいじ)で、仏様を供養する「地蔵盆」の行事(通称「二十三夜」といいます)が行われます。「二上り音頭」と「まわり踊り」は、この地蔵盆のメインイベントで、寺の前庭に設けられた櫓(やぐら)の上に、伴奏をする三味線と音頭を出す太夫がおり、踊り手たちはこの櫓の周りを回って踊りに興じます。
「二上り音頭」の「二上り」とは、三味線の二の糸を半音上げて演奏する意味で、江戸時代に阿波で盛んであった浄瑠璃(義太夫)と、伊勢から伝来した「伊勢音頭」が融合して成立した民謡です。歌詞は浄瑠璃のセリフがそのまま用いられ、伴奏に太棹(ふとざお)三味線が使われています。歌詞に浄瑠璃のセリフを用いる民謡は「浄瑠璃くずし」と呼ばれ、全国各地に伝承されていますが、伴奏に太棹三味線を使う民謡は「二上り音頭」だけで、全国的にも珍しい芸能です。
所在地 | 中喜来呑海寺 |
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所有団体 | 二上り音頭保存会 |
指定年月日 | 昭和61年3月25日 |
散策ガイド |
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近隣の見どころ |
◆呑海寺(中喜来観音堂の東隣にあります) |